HATCH DIARY

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Shin 服部製作所GRAVEL BIKE 総括

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Shin 服部製作所さんに2020年9月にオーダーメイドし2021年2月に組みあがったALL ROAD BIKEシクロクロスレースからデイリーなグラベルライドまで1台で東海のフィールドを全て楽しめる、をコンセプトにフレームのジオメトリーからパーツアッセンブルまで自分なりに拘り抜いた世界に1台のバイクで、この3カ月レースからツーリングまで様々なシーンで乗ってみた総括を記してみたいと思います。
カラーもパーツ選びもシンプルですが実車を見た方からは非常に好評で、まずはバイクのコンセプトや使用するパーツを6回に分けて記した過去のブログをそれぞれご参考にして頂けると幸いです。これからオーダーメイドでバイクを組み上げるときの参考になるのではないかと思います。

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主要なパーツ紹介はこちらから

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Shin 服部製作所さんについてはこちらから

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まず数か月乗ってみた思った僕の総括。海外のAll Road Bikeのコンセプトはどんどんマウンテンバイクに寄っていますが、東海のダートを本気で走るとなると海外の映像に出てくるような延々に続く緩やかなグラベルというものはなく、ガツンと登りガツンと下り、時にはバイクを担ぎ山々を繋ぐライドスタイルが主になります。
主にiRC TIRE BOKEN DOUBLECROSS TL READY 42Cを履かせてライドを楽しんでいますが、トレイルバイクで下るシングルトラックも42Cで充分。むしろシングルトラックを楽しく走るならタイヤの太さよりドロッパーポストの方が有効である。これに尽きる。
木の根っこ、ドロップオフ、ガレ場が多いエリアはむしろタイヤがいくら太くても相当スキルも必要だし、むしろGravel Bikeで日本のシングルトラックを走ることは危険なのでお勧めできないかな(笑)

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先日、山中さんや岡君など国内のエキスパートをアテンドしてグラベルライドを実行してみましたがはっきり言って42C以上のタイヤが必要なシチュエーションの場合はサスペンションがあるXCバイクのが間違いなく楽しい!と思います。これは実証できました。
やはり日本のAll Road Bikeにおける有効性を考えると、山と山を繋ぐツーリング、ではないかと思います。マウンテンバイクで100kmを越えるようなロングライドというとなかなかしんどいですが、リエゾン区間はやはり巡航速度もマウンテンバイクより高いのでAll Road Bikeなら100kmのロングライドも容易になります。

 
 
 
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レースやツーリングなど様々なシーンでいろんなバイクを見てきて僕の考えるグラベルバイクの考察。
まずシクロクロスバイクは日本のグラベル走るのにも適したジオメトリーに感じますが、競技に特化したバイクなのでほとんどのバイク(ワールドカップで常連のライダーが乗るTREKやCANYON)が38Cまでのタイヤしか入らない。40Cのタイヤが入るバイクは泥吐け性能は上がりますがリアセンターが長くなるのでやはりアクションがし辛い。
そしてグラベルバイクをシクロクロスレースに使うとなるとBBの高さやフォーク長、フォーク角などロードバイクに近いのでアクションがし辛い。ということで僕が考えるATBシクロクロスに寄せたジオメトリーになります。
簡単に言えば40C以上のタイヤが入るクリアランスを確保したフロントとリア三角でさらにリアセンターが短いバイクになるわけで、そうなるとオリジナルで組んでみたいという発想になったわけです。

 
 
 
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しかしシクロクロスレースに間に合うように作ってもらったAll Road Bikeは残念ながら今シーズンは緊急事態宣言によりこのバイクをシクロクロスレースで走らせることは叶いませんでした。
今後もこのような不安定な情勢が続くと考えられますが、そんななか今まであったものが当たり前でなかったことを改めて気付くチャンスだったのかもしれません。バイクのセッティングを煮詰めるチャンスをもらったとポジティブに考えていますが、そんななかGravel Bikeで平田クリテリウムでロードタイヤを履かせて走ってみましたがレースを楽しむ程度であれば全く問題なし。順位に拘らなければむしろこのバイクでもいいのではないかと思いました。

 
 
 
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ハードなシングルトラック、ロードレース、グラベルと様々なフィールドで楽しめるこのバイクは、まさに僕のなかで全てを楽しめるATB(ALL TERRAINBIKE)。ここ10年カーボンバイクをメインに乗っていたのでやはりクロモリ特有のフィーリングは非常に新鮮。何も考えずどこを踏んでも進むカーボンと違い、バイクを進ませるというシンプルなスキルがバイクとの会話を生んでいます。
本来クロモリバイクでいうと27.2のシートポストというのがスタンダードのなかで、オーダーメイドのなかでも拘った一つとして30.9のドロッパーポストを入れるためシートチューブを太くしましたが、当初言われていた硬さというものはカーボンバイクの方さに比べたら気になりません。逆に市販のシクロクロスバイクでいえば、海外のトップ選手が乗るバイクといっしょにものを使うわけなので硬いのは当然だし、むしろ僕にとっては非常にいいフィーリングで、カーボンバイクと比べると足の疲れも軽減でき、ヒルクライムも良く進む。
これは一番のメリットでシクロクロスレースでも活きてくるのではないかと思います。トレンドにも左右されないし、ライドの幅も広がりとにかく買ってよかったの一言。
今後もライドしながらその都度でパーツやセッティングは変わっていくと思いますが、本来の目的として組み上げたシクロクロスシーズンが楽しみです。
これからの10年は肩の力を抜いて走る。これからの10年をイメージしてゼロから作ったバイクなので所有感も今まで乗ったバイクのなかでも一番だしレースを一番に考えなければこれ一台で充分と感じさせてくれます。
オーダーメイドバイクが気になる方はぜひShin 服部製作所さんに相談してみるといいかもしれませんね。僕のバイクのコンセプトもビルダーのShin君が親身になってくれてカタチにしてくれたのできっと親身になって相談にのってくれると思います!

www.shin-customcycles.com