ファッションとして自転車を楽しむ者として25年以上、競技者として、競技イベントを企画・運営する者として15年以上、親子で自転車を楽しむ者として10年の経験のなかで感じたこと。趣味として自転車を続けていくにも様々なハードルがありそれをクリアしていかないとサーフィンやスノーボードやスケートボードみたいになかなかカッコよくてオシャレなスポーツだと認知されていかない。
自転車にはまだまだやっていないだけで可能性がある。生涯スポーツとして何世代にもわかって自転車が文化になっていくといいなと改めて子供と同じ趣味を楽しむようになって感じています。それはきっと奧さんや彼女にも当てはまるのかなと思います。乗って楽しいだけでなくこんな素晴らしいコミュニケーションツールはない。
少ない経験ではあるけどその経験のなかでの理想と現実を表にしてみました。昨今おかげさまで盛り上がりをみせる東海シクロクロスは競技としてはAJOCC基準でのカテゴリー分けによる開催をしていて県大会の位置づけになります。競技はフィールドありきで成立しますが、今現在は専用コースもなく、年に一度主に行政が管理する会場をお借りする形で大会が開催されています。2021-2022シーズンも残念ながら2会場使用できなくなりました。
サッカーや野球やテニスのコートは当たり前に目にしますが、ピラミッドの下にたくさんないといけない施設は東海地方3県では数えるほど。
理想と現実の表を見て頂けると分かりやすいと思いますがこの構図ではサッカーや野球のように気軽に始めることができず、マウンテンバイクに乗り始めた子が乗り方も分からずいきなり県大会に出ているような感じになります。 もう数年前からそれは感じていたのでなんとかならないかと東海シクロクロスを通してキッズオンリーの試走時間を設け講習会をしてきましたがここで伝えられることは少なく、チームを作りチーム間でそれを共有できるようにしてきました。
東海シクロクロスにおいては、気軽に参加できるものの県大会クラスの競技大会につき、やはり初心者や自転車を始めた子が初めて走るのにはハードルが高いです。
毎レースの試走の段階で怪我をする方が非常に多くみられましたが、試走は練習ではありません。プロショップにもお願いしたいですが、イベントや競技大会はライダーをケアするポジションではないので、レースに出るまでのちゃんとしたケアもして欲しいし、東海シクロクロスを楽しむためにもフィジカル能力を高める前に自転車のテクニックの基礎が学べる常設コースでレースのための練習を反復する必要があります。そのプロセスを経験することで、レースがさらに面白くなる。
自分が楽しむだけならそんなこと気にしなくてもいいし、正直、僕が生きているうちに理想の図になることは諦めていますが、少しでも次の世代に今の環境が残せるように、ただやりたいイベントをするだけでなく、少しでも理想の図に近づくようなアクションをしていけたらと思います。
東海地方には図にある平田クリテリウムのような定期開催のマウンテンバイクやシクロクロスの地方大会もないし、クラブチームもないし、もちろんクラブチームが日常で活動できるようなフィールドもない。
GONZO PARK CRITERIUMはその三つのカテゴリーを補うアクションとして行っていきたいと思います。個から面へ。これは日本の社会問題にも似ているような気がしますが、やはりマウンテンバイクをオシャレでカッコいいスポーツにするためにもやれることからコツコツやっていきます。
限られた環境のなかで僕自身いつまでこの活動ができるかかなり不透明ではありますが、フィールドが増えれば当然ハードももっと売れるし、サイクリストはもっともっと環境が良くなる。東海地方からヒーローを生むためにも必要な取り組みにつき、サイクリストの皆様、業界の皆様ぜひご協力ください！KEEP RIDING！！
バイクはシクロクロス、マウンテンバイクどちらもOK。GONZO PARK CRITERIUMを楽しむためのカスタムバイクが生まれてくるようなカルチャーが生まれるといいですね。今期も各種スクールも考えているのでシーズン通しては参加したらバニーホップやジャンプができるようになるかもしれません。シリーズ戦なのでもちろん総合ランキングも出していきたいと思いますのでもぜひよろしくお願いします！
